【ネット限定】 農業者向けの「直接支払制度」とは？ 食料自給率と安全保障 第9 和書

【状態】虫損、ヤケ、痛み、汚れ、少書込、49丁、22.5×15cm

明治10年(1877)に作成された、官営の三田育種場(東京都港区)に関する一連の資料。写本 喜多川義比口演『有機化学』明治26年 京都府立医学校（現・京都府立医科大学）有機化学講義録 京都府立医科大学附属病院薬剤部長。

一番冒頭の資料は、茨城県権令・野村維章の代理として、茨城県大書記官・本田親英が出した通達で、以下のように記されている。菅茶山著 木村渫庵校『筆のすさび』（全4冊揃）安政4年 太田屋六蔵他刊 江戸時代和本。

丙第百拾六号

区戸長村市長

農業勧誘之為、勧農局、三田育種場ニ於テ、農産会市ヲ開設シ、別冊方法之通、仮定候旨、同局ヨリ申来候条、右会市之趣旨方法ニ随ヒ、相当之物品差出シ、彼我優等ヲ互通シ、一層繁殖之道相開キ候様、懇篤説諭可致、此旨相達シ候事。写本『勧殖桑養蚕書外題・豊国書』文政8年 樋口雄貞誌（信濃國松島）江戸時代写本 長野県伊那地方養蚕業。

但シ、別紙付属図面ハ部数僅少ニ付、各大区エ一部ツゝ下ヶ渡候条、各一小区ヨリ順次熟覧、人民一般へ貫徹候様、可被取計、且有志者ニテ物品之適否等、別難致儀モ候ハゝ、本支庁第二課興業掛エ可承合候事。※よろこびの春　宮路吉甫喜寿祝歌集　滋賀県蒲生郡中野村宮路直一（現東近江市）　姉小路良子・宮内省御歌所寄人良大口鯛二・須川信行等。

茨城県権令・野村維章代理

 明治十年十二月十日   茨城県大書記官・本田親英

他の合綴された資料からは、三田育種場でブドウやタバコの栽培がおこなわれていたことが分かるが、ブドウは「醸酒葡萄」と記されていることから、ワイン醸造用のブドウであったものと思われ、極めて興味深い。古屋芳雄『民族淘汰論』岸田劉生・武者小路実篤らと交友した作家 国立公衆衛生院長をつとめた公衆衛生学者。

明治政府の殖産興業の一環と思われるが、国策としてワイン醸造を試みていたことが分かる。ふり分かみ。

資料には、楮・櫨・梨・桃・胡桃などが栽培され、また敷地内には馬場や馬市場もあったことが記されている。岡山京橋御作事御書出留帳　松本済堅　享保辰八月　纏図。

明治政府による官営事業の一端を知ることができる、貴重な資料である。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管　三議一統　上　　古文書。

三田育種場(『国史大辞典』)

主として内外優良種苗の導入・試作・増殖・配布を行なった官営の種苗会社。長谷川伸旧蔵書『大分聯隊区管内に於ける郷土戦史の研究 第1輯』昭和2年 帝国在郷軍人会大分支部刊（大分県大分市）戦国時代戦史。明治十年（一八七七）九月三十日開場。浅草吉原ほか地図多数・解説入 江戸の名所案内「再校江戸砂子」明和9年 菊岡沾涼 7冊☆千住湯島谷中四谷渋谷など和本江戸時代資料 B245yn。前身は内務省勧業寮が同七年八月東京三田四国町（港区芝）の元島津氏邸跡地約四万坪を買収、内藤新宿勧業寮出張所附属試験地としたことに始まる。旅順駐留記念写真帖　第六中隊　大正時代。同十年六月これを三田培養地と命名、これをさらに三田育種場と改めたのである。顕意『一乗海義要決 二道血脈図論 二本合冊』文政2年刊 江戸時代和本 浄土宗 仏教書 仏書 菩薩蔵頓教一乗海義要決。前田正名の献策によるところが大きい。東洋閨範烈女伝。当時の「泰西農法」に注目した勧農政策の一環として、外国産種子・苗木・農具の導入・普及に重点が置かれた。まくり　松村呉春。東京農談会や農産会市、種苗交換会がここに開催された。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵保管　馬書　古文書。同十二年一月、既設の勧農局神戸暖地植物苗木仕立所（オリーブの栽培）を所管とし、五月内藤新宿勧農局試験場の廃止に伴い、その事業を移管、十一月場内に農具製作所を新築した。送料込み、1859年版。江戸時代の和本「阿蘭陀国条約並税則・日蘭修好通商条約」全1巻、金幸堂、綴じほつれ有、安政五カ国条約、不平等条約。同十三年三月播州葡萄園をも所管に加え、規模を拡大した。東里山人作 歌川英泉画『出謗題無智哉論 三篇』文政8年岩戸屋喜三郎版 江戸時代和本 浮世絵・錦絵。しかし財政整理・勧業部門の縮小への政策転換に伴い、同十七年四月全事業を大日本農会に委託、同会が三年間経営にあたったが、同十九年返納させ、樹木種苗は同会に無償交付のうえ、地所一万九千四百八十八坪を五万五百七円余で木村荘平に払い下げた。老子形気。